あなたにもある血栓の危険(脳梗塞・心筋梗塞・高血圧)

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栗本慎一郎教授
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<h2>あhなたにもある血栓症の恐怖</h2>
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現代人の健康の大敵「血栓症」
ガンに次ぐ死因は血栓症
 死因別順序別死亡数のグラフ右のグラフは平成16年の日本人の死因順序別死亡数です。1位がガン、2位が心疾患、3位が脳血管疾患となっています。「心疾患」といってもいくつかの症例が考えられますが、その9割は心臓の血管が詰まって起こる心筋梗塞だといわれています。
また、「脳血管疾患」には血管が破れて起こる脳出血と、詰まって起こる脳梗塞がありますが、死因の7割は脳梗塞とみられます。
 つまり、血管のつまり=血栓症というくくりで考えるなら、ガンに次ぐ数の人がこの病気で世を去っているということで、血栓症は現代の日本人の大敵といえます。ですから、血栓症を予防できれば、健康で長生きできる確立は高くなるともいえるわけです。
誰でも持っている血栓
 「でも、血栓って高齢者にできるものでしょう?」
 それが違うのです。
 血中にできた血栓(フィブリン)が溶解するとFDP(フィブリン・デグラデーション・プロダクツ)という物質になります。逆に言うと、FDPが検出されるということは、血中に血栓があった証拠ともなるわけです。
 宮崎医科大学での実験では、ミミズの乾燥粉末を摂取した研究スタッフ全員の血液からFDPが見つかりました。当時39歳の若さで、どこにも異常はなかったという須美洋行先生も例外ではありません。この実験は、ご自身も知らないうちに血栓ができていたということを教えてくれているのです。
出血から凝固塊の形成、溶解までのメカニズム
 血栓が何らかの理由で傷ついた血管を修復しようとする身体のメカニズムの中で作られます。血管が傷つくと、まず凝固系の反応が起きて傷を修復し、次に線維素溶解系(線溶系)の機構が働いて、凝固の過程で生成された血栓を溶かし、初めて傷の修復が完了します。
 このメカニズムの詳細は下記の図をご参照ください。
 一つの反応が次の反応を呼び起こし、この反応がまた次の反応のスイッチを入れる−というように、凝固⇒線溶の過程で次々と起こる現象は、まるで精巧なからくりを見ているようです。 「フィブリン」とか「プラスミン」とか、聞きなれない言葉がいろいろ出てきますが、そういうものが出来るのだと理解していただければ十分です。
出血から凝固塊の形成、溶解までのメカニズムの図
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